旅するようにくらす

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灼熱の大地〜大陸横断10日目〜

大陸横断も10日目となる。
旅というと、素晴らしいものがみられ、食べられ、経験できる。
呑気で気ままなようで、実際かなり体力、思考力、判断力、精神力を酷使する。
前述のような、楽しい事この上ない面がありつつ、自己管理能力、危機管理能力、そして環境適応能力(いつかのブログ参照)が常に必要とされる。

 

特に今回の旅は一カ月という、長期戦で、しかも只今10日目にして一日平均7時間車に乗りっぱなしのため、呑気にすごしてばかりいるわけには行かず、食事や睡眠など自分に合った形で自分に提供してあげないと痛い目をみる。


この旅の度重なる移動と、気温の変化でそろそろ疲労がたまってきた。

山岳地帯では、寒くはないものの朝晩は肌寒く、薄いトレーナーでもきていないと、誰かさんのように風邪を引く。

かと思えば、現在いる砂漠地帯では灼熱の太陽が朝からジリジリと照りつける。

今日は最高気温、華氏117度(摂氏47度)、日陰のない大地に、熱風が吹き荒れる。
グランドキャニオンでも熱射病で邦人がバタバタ死んでいるらしい。
同行者共々(一番低血圧、低体力はわたしですが…)かなりお疲れハイになってきてます。異様なテンション。

 

そんな中、今日はかの有名なユタ州、アーチーズ国立公園内、デリケートアーチを目指して、朝5時起き!!で、岩山を往復1時間半のハイク。
朝だったので暑さはましだったが、ごつごつした堅いキャラメルの上を歩く感覚は初めてで普通の山登りとはまた違う不思議な歩きにくさだった。

周りの景色は、まさに地球の肌、表面ともいえそうな赤褐色の岩が広がっており、たまにサラサラの砂や土の上を歩くことになる。


UFO着陸の跡地?人間の出身地?
そんな想像が頭に膨らむ。

 

その昔、太古2億5000万年前、そこは海だった。

今よりも赤道がずっと近く、高温で乾燥していたためにやがて海水が蒸発し、塩が蓄積されていった。潮の満ち引きにより、そんなことが繰り返され、やがて水位が安定し、土の蓄積が始まる、塩の層は氷河の様に1億年以上かけて移動し続け、今から約1億前にその動きがとまってからは砂や土、雨風によって徐々に地層が形成されてきたという。
一晩で全く形が変わるものもあれば、何億年かけて変わるものもある。

なんだか、浪漫がある。

 

地層のように、積み重なるといつか大きなものができるのであれば、人間の日々の努力もいつか報われカタチになる。ふとそんなことを考えた。

さあ、そんな自然を前にしても人間には知恵というものがありこうして色々考えを巡らせることができる。

 

 

人間もすてたもんじゃない。

 

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Sunrise from the horizon

地平線からの朝日

 

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キャラメルのような岩の上を歩く

Walking on reddish brown rocks

 

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The Delicate Arch in Arches National Park in Utah, United States

デリケードアーチ

このほかにも国立公園内には2000ものアーチ型岩が存在する