トイレが近い
私は異様にトイレが近い。
「トイレが近い」とは日本語で頻繁にトイレに行きたくなるということ。
最初にこれ言った人だれや。やっぱり日本語って面白い表現が色々ある。
とにかくどこでもかしこでもトイレに行きたくなるんで、医者に病気かと確認したこともあるほどだ。医者曰く、「君の体の大きさに比例して、ただ膀胱が小さいだけじゃない」とのこと。案外普通の答えだったな。
体の水分補給のため、普段意識して水を取るようにしているのだが、特にアルコール、紅茶、緑茶、コーヒーなどは利尿作用が高く、すぐに何回も行きたくなる、という問題がある。
つい最近、出先でビールを飲み、そのまま別の目的地へ向かう時のこと。
割と長い距離をバスを乗り継いで移動しなければならなかった。
一つ目のバスで、ずっと我慢していて、限界が近づいたその時に乗り換えの停留所に到着。近くに4件連なった飲食店が見えたので、助かったと思い、近づいてみる。
4件は左から、コンビニ、中華料理屋、ケンタッキー、インド料理屋。
どれも寂れていてあやしい。まず、食べ物を求めてはいかないだろうという佇まいのその店舗群の中で一番トイレが綺麗そうな?ケンタッキーにとりあえず突入してみる。とにかくトイレにいければ・・
店内は狭く、何組かの客が注文を待っている。店の奥を覗いたが、スタッフオンリーの文字・・やな予感。
お客さんの注文の邪魔をしたくなかったので、次にコンビニに聞きに行く。
店のドアに、トイレない!と張り紙があったが、それは見なかったことにして、店員にきく。
とりあえず、いかないと・・・!
あれ?え?やっぱない。
で、次にケンタッキーにまた行く。
トイレ、ない。
次、中華料理屋。
だれもいない。中国人のおばはん、英語つうじない。
やっと理解されたとおもったら、は?トイレ?ないよ。
えーーーーーっ!ここらの飲食店どーなってんねん。
一番望みの薄そうな、最後の望み、インド料理屋に駆け込む。
インド人かネパール人かしらんけど(顔すらもう見てない)
こっちの緊急性もしらず、
ああ、トイレはありません。
えっ・・・・もうおしまいや。
こいつら終わってる。うそやうそや、おまえら飲食店のくせにトイレないとか終わってる。諦めてバス停に戻るが、次のバスまであと15〜20分くらいある。
うーー・・・う・・・
向かいにベトナムのフォーの看板がふと見えたので行ってみることに。
そうだ、妊娠してておなかがいたい。やばいって言おう、絶対トイレ貸してくれる。
そんな自分が天才と思えるようなアイデアを思いついたかと思ったその直後、
また、落胆することになる。
店、つぶれてる。ガン。
その先に学校があったので、覗いてみるが学校はさすがに不審者と思われるだろうし、もうバスの時間も迫っていたのでバス停に戻ることに。
ああ、吐きそう。という思いでバス停に戻る。
こうなったら、もうその辺でするしかない。と覚悟を決めてバス停の後ろ側に歩いていこうとしたその瞬間・・・・。ええっ
工事現場とかイベント用の簡易トイレボックス・・?っていうのかな、正式名称しらないけど。
が、目の前に急に現れた。
天の助けだと思って駆け込んだ。
ちなみに、カナダにきてから何回かこのボックストイレにお世話になったが、日本のそれと違って中になにか工夫がされているらしく、全然臭くない。
カナダにきた際には是非使ってみて。
日本は狭いからか、トイレが近い人が多いからなのか、どこにもかしこにもすぐトイレがあるような気がするが、こっちは狙いを定めておかないとなかなかトイレにめぐり合うのが難しいことがある。(駅とかにないからね)
アメリカでのトイレエピソードもまだ色々とあるが、それはまあ次回にお話しするとして。
私の救世主。ブルーボックス。
今日も世界のどこかにマーキング。