旅するように食す
私は食べ物アレルギーもないし、そんなに好き嫌いもない方だと自分で思っていた。
だがしかし、海外にきて、実は超偏食でしかも実は高級志向かも?ということに最近気づいた。
最も例の、私の賢い友人による指摘なのだが。
確かにうなぎとレバーは嫌いと言い続けているし、オリーブオイルのたっぷりかかった食品を食べた次の日はお腹をこわす。
お酒は飲む方なので、肝臓は悪くない。でも胃はもしかしたら人より免疫が少ないのかもしれない。
年齢を重ねるごとに味覚がかわると言うが、うなぎはその生臭い臭いと、小学校の給食で骨を喉に詰まらせ、保健室にいった経験以来、ずっと苦手だ。
ここに来る前、見かねた母が炭火焼にしたものを買ってきてくれたときには、まあたべれなくはなかった。どうやらおいしいうなぎは食べれるらしい。
酢の物は一時期何故そんなに酸っぱいのか理解に苦しみ避けていた。が、今はどちらかというと食べたい。
お寿司は好きだけど、コンビニで買うものや中国人経営の日本食レストランのものはあまり好きじゃない。海の近くの新鮮な魚介を使ったものなら是非食べたい。
ところで、アメリカやカナダでは色々な人種がいるだけに、多国籍料理が手軽に食べられる。こちらに来てから、日本食(すし・日本のごはん屋さんとはまた違う?)はもちろん、タイ料理、ベトナム料理、インド料理、中華飲茶、最近はギリシア料理やモンゴリアン鍋に挑戦。
しかも日本のお洒落で流行りの”多国籍料理”と違って、店もその国にいるかのようなインテリア、言語。何と言っても、移民が作っているガチの料理だ。
ギリシア料理のスバラキは、トルコ、イスタンブールとエストニアで食したケバブを思い出した。その辺は、東ローマ帝国時代の一括りとざっくり考えれば料理が似ているのもうなずける。それらの料理、スパイスは私の胃には特に何の問題もなさそうだ。
最近食べたモンゴリアン鍋(火鍋)はやたらと辛く、たれをつけるとさらに、辛い。まさに火!鍋。とりあえず辛さはクリアしたとして、これまたなんか厄介な香りが。八角(スターアニスというスパイス)‼︎‼︎‼︎
これには一つまた強烈なトラウマがある。
日本でバイトしていた時に、上海の女の子がいて、帰京のお土産に中国のスナックジャーキーを買ってきてくれたので、喜んで開けて思いっきり臭いを嗅ぐと、なんと臭いことか!!!それが八角だったのだ。
後に台湾に旅行した時も、香港にいった時もまた、鼻の不愉快さに悩まされるのであった。
台湾といえば、臭豆腐。いわゆる豆腐の発酵食品だが、それがまた臭い。日本人からしたら納豆のような感覚なのだろう。現地民はおいしいおいしいと口を揃えて言う。
私はマスク二重、更に服の袖で口鼻を押さえても、50メートル先にその店があるとわかってしまうほど重症だった。
気分や体調によって食べられるものや食べたいものももちろん違うと思う。
ただ、今までに色々な国に行って食べ物を食べたけど、やはり日本のご飯は世界一だと思う。
とにかく凝っているし、食材の質が良い。
アリゾナの砂漠のど真ん中で、味噌汁が無性に飲みたいと私の遺伝子がしきりに叫んでいたのも、それは私がれっきとした日本人であるという証拠だと思う。
モンゴリアン鍋を職場の仲間とつつく。そしてなぜか器に日本語で”おいしい”の文字。
火鍋!!右が激辛で左が辛。
仕事終わりのピザ!2スライスとジュースで6ドル
クリスマスマーケットにて。ドイツのローストポーク。
サンドイッチたべた
インド人のおばちゃんのお店のバターチキンカレー。カレーもナンも激ウマ。
でもやっぱり。日本のどんぶり。
毎週土曜は日本語学校の食堂のお母さんたちが作ってくれるお昼ご飯。しあわせ。