ビリギャル
この本は、あなたの隣にも居そうなごく普通の女の子、女子高生さやかちゃんの物語である。
彼女が最初、いわゆる”ギャル”と呼ばれていたのは主に容姿がハデで、誰にでもあるちょっとした反抗期、というところからきていたのだろう。
当時の学力が小学4年生といわれていた、そのさやかちゃんが、1年間で慶應義塾大学に見事合格した過程と結果をまとめた内容になっている。
自分が一度立てた目標は誰しもが達成したいと願う。
誰もが諦めたらそこで終わると学び、知っている。だが目標を立て、それを実行することは簡単なことではないことも分かる。
彼女はそれをやり遂げた。彼女なりの方法で。
日本語の「頑張れ」「頑張って」「頑張ろう」という言葉は勤勉な国民性がゆえ、時にプレッシャーになる。だが、同時に誰にでもそのプレッシャーを乗り越える力がある。その過程で大事な考え方、行動の仕方がこの本の内容に見いだせる。
さやかちゃんの性格、努力、素直さはどこからやってくるのか?
また、それはこの子だから起こせた特別なことなのか?
状況は違えど、人生楽で楽しいことばかりではない。
思わぬ苦難に見舞われることさえある。
そんな誰もがある経験を、自分自身に置き換えて考えてみて読むとおもしろい。
実際に著者の坪田氏は、受験だけではなく人生を成功させねば意味がない、と語っている。
また人間関係のあり方、学校、会社、家庭などの中でコミュニケーションを円滑に進める方法の参考にもなる本である。
お時間ある方は読んでみて、自分なりの解釈、感想を是非教えてくださいね!