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日本語学校研修

以前のブログでも言及したが、9月からバンクーバー日本語学校で、現地の子供たちに日本語を教える仕事をはじめる。

今日まで2日間、その研修があった。


両日本当に興味深い話ばかりだったが、特に研修1日目を終えた感覚は、印象に残っている。とにかく日本の素晴らしさ、日本語の美しさを教えるという仕事が楽しみだということ。

自分の考え、経験を踏まえて子供たちに楽しい時間を提供し、共有したいと思う。

研修では、百年以上続く世界でも珍しい歴史ある日本語学校で、まずその学校の良さ、教育のあるべき形というところを学んでいく。
日本の公教育の良さを生かしながら、海外の過ごしやすく自由な環境の中で学習することで、想像力、発想力を養うことができるというところがこの学校の魅力だ。

1日目の話で印象に残ったことは、子どもたちを指導するにあたり話を聞きたいと思わせる力、つまり、授業が上手くできるかということも教師として重要なことだが、レッスンにおける、工夫、創造力がその面白さを作ると再認識させられた。

 

例えば、名前一つが授業になる。という話。

自分の名前を紙書いてみて、見せる。自分の名前は春夏秋冬どの季節を思い起こさせるだろうか。わたしの名前には、夏の終わりに咲くコスモスの花の意味が込められていると両親から聞いている。

しかし、ある人から見れば春を連想させる。また別の人からすると、苗字に根という漢字が入っているので、冬だそうだ。

例えばそこから、紙に一本の線を書き、この線の下が土になっていると考え、
土の中の様子をかけ、といえばみんな書くことが違う。

それが授業になるのだ。

子どもは素直に虫の絵や、球根や、種の絵いろんな絵を描くだろう。全く発想が浮かばない子もいるかもしれない。そんな時にかけてあげる言葉を考えるのもまた楽しい。

 

”ごんぎつね”これは日本の国語の教科書に出てくる代表的な話だが、最後、狐が死んだ後の青い煙というのは何を表しているか、という話になると、子どもたちからは、ゴンはかわいそう。いや、嬉しかっただろう、彼をを生き返らせたい、などの様々な反応が出てくるという。

 

実は、日本の小学4年生がやっているこの教材をハーバード大学日本語学科でも取り上げているという。ただ、その硝煙についてもちろん出てくる反応が全く違うという。

大学生であれば、作者自身の生き方やその物語の意図、時代背景などの考えも出てくるだろう。

 

このような、感性や考え方を養う教育というのはとくに10歳までの人間形成の過程で非常に重要であり、それを指導していくという仕事のやり甲斐はきっと大きな物だろうと思う。

 

また、形容詞、擬音語など表現豊かな日本語というのは本当に素晴らしい言語だな、ということにも今回の研修で改めて気づいた。

 

海外にいるからこそ学べる日本の良さを、この仕事を通してもっと知り、感じたいと思う。

 

 

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