旅するようにくらす

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THE WAVE

"the wave"というのは、アメリカのユタ州アリゾナ州にまたがって広がる岩の土地だ。名前の通り、波のように重なった地層が広大な範囲に広がっている。

 

ただthe waveは誰でも見れるわけではなく、見学許可が必要だ。

1日20名限定という、なんとも厳しい抽選の末、入場許可が獲得できるのだ。

まず、10名は、4ヶ月前から事前のオンライン受付によって応募することができ、決定がされる。残りは現地のビジターセンターに出向き、その翌日に入場することができる10名を抽選で決める。

 

今回、私たちは現地で2度の抽選を試みた。

 

1回目はとりあえずどんなものかワクワクしながら会場に行く。

抽選は朝9時からだが8時半から説明が始まる。30組5.60人ほどの人がいたとおもう、

恰幅のいい係りのお姉さんが、抽選に際しての注意を説明。

一年を通して今は日中100°F前後(摂氏40℃くらい)の猛暑日が続く時期なのでthe waveのハイキングはオススメできないらしい。6マイル(約10キロ)のハイキングの間、陰は一切なく、岩肌は150°F(約45℃)にも上る。

直射日光なので体感温度はそれ以上だろう。

フライパンの上状態だ。それを聞いて会場に少し緊張感が漂う。

 

その後、参加意思のある者は別室に移され、申込み書を提出する。

名前、緊急連絡先、車番などを申請しておく必要がある。

再度、この時期のハイキングはオススメできない。どうしてもするなら、一人最低1ガロン(約4L)の水は携帯するよう強く念をおされる。

広大な土地で遭難しないよう、ガイドを雇うことも勧められる。

単独の場合は、遭難に備えて24時間分の食料を持参しておくことも必要だ。

 

とにかく、オススメしないのに、この抽選会をやる。あとは自己責任というわけだ。

日本でならリスクのあることは即止めているだろう。

そこがアメリカ的だ。

 

1ガロン背負って、5.6時間歩くんか…それ聞いただけでちょっとビビる。

でも来たからやるしかない!!というわけで、抽選スタート。

どんなくじかと思えば、ビンゴで使うガラガラで事前に振り当てあれた数字にあったグループのメンバーが当選となる。

 

最初の当選者は1名。

ラッキー、残席9 次々に2名、3名と当たっていく。

私たち14番は全然呼ばれない。

残席1になったところで、説明がはいる。

もし2名以上のグループが当たれば

後2名なら許可する。つまり、3名の私たちがあたった場合、1名諦めるか全員辞退するか。

 

結果は…

 

 

ハズレ。残念賞。

会場の緊張感はハンパなかった。

日本人グループも他に2,3組ほどいて、女子2名が当選したようでギャーギャー騒いでいた。

 

旅程の関係で、2日後、再挑戦することに。

こうなったら、当たりたい。

でも体力的に大丈夫かな?という、不安もよぎる。

 

係りは先日と違うおっちゃん。

説明は少し簡素になっており、なんならジョークなども飛ばしている。

 

絶対当たりたいという負けず嫌い根性と、当たれば覚悟を決めなければという複雑な気持ちだった。

 

結果は、落選。

 

10番が割り当てられていたのだが、前後の9番、11番のグループは当たっていた。

抽選中は、当たって欲しいと祈願したが、その後やはり、ほっとした。というのも正直な気持ちだ。

 

 

きっと神様仏様が、今はやめとけ。といったに違いない。

 

 

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”the wave”

いつか行ってみたい秘境の地。